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宗家文書の紹介|宗家と朝鮮

図書・木印としょ・もくいん

写真
図書、木印

 図書とは朝鮮国が日本からの渡航者に通交を許可する証として与えた銅印である。公印である「印章」に対する私印の意味である。図書を授けられた者を受図書人じゅとしょにんといい、印面には本人の実名が彫られている。外交文書に図書を捺し、朝鮮国内の役所などに印影を保管し本人を確認した。

 これらの図書は、対馬をはじめ西国各地の者へ与えられた。宗家が日朝貿易を独占していく過程で、この様々な名前の朝鮮通交の権利を宗家が手中に収めた。

 木印は朝鮮国王「為政以徳」、足利将軍「徳有隣」、日明貿易「通信符」などで、宗家が模造した印である。宗家はこれらの印を使い、日朝外交で外交文書を改ざんした。これらの朝鮮国王、日本国王の国書改ざんが、寛永12年(1635)江戸幕府が裁許した柳川一件と呼ばれる事件につながっていく。

参考文献
  • 田代和生『書き替えられた国書 徳川・朝鮮外交の舞台裏』中央公論社、1983年
  • 田代和生、米谷均「宗家旧蔵「図書」と木印」『朝鮮学報』156、1955年
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