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対馬宗家文書とは|対馬宗家文書の作成と保管

 対馬藩、宗家の記録、文書は、江戸時代の諸大名の中でも質量共に他を圧倒する。田代和生、長正統氏がまとめられた内容を整理すると、それは外交の実務を行う藩として故事先例が重視され、外交の判断資料となる記録の作成、保管が重要であったためとある。

 1630年代以降、倭館の管理機構が整備され、外交、貿易の記録が作成されるが、そのほか、朝鮮関係、領内政治、幕府関係でも記録の作成、保存が始まったとしている。そのため以下の3箇所で記録、文書が作成、管理された。

  1. 対馬藩庁(藩庁記録)領内政治、朝鮮江戸各地への通達事項、関連記録
  2. 倭館(倭館記録)対朝鮮外交・貿易上の諸事記録
  3. 江戸藩邸(江戸藩邸記録)対幕府関係・通信使関係の記録

 この対馬藩庁、倭館、江戸藩邸で作成、保管された対馬宗家文書は、現在、九州国立博物館以外に各地に分散して所蔵されている。収蔵点数の多い順番に紹介すると、長崎県立対馬歴史民俗資料館(長崎県対馬市)約72000点、大韓民国国史編纂委員会(大韓民国)約28000点、東京大学史料編纂所(東京都)約3000点、国立国会図書館(東京都)約1600点、慶應義塾図書館(東京都)約1000点、東京国立博物館(東京都)約160点である。九博所蔵分もあわせて、7箇所の合計は約120760点、日本でも有数の近世大名文書といえる。

参考文献
  • 田代和生「序論」「3史料の所在ー特に宗家記録を中心に」(『近世日朝通交貿易史の研究』創文社、1981年)
  • 長正統「日鮮関係における記録の時代」(『東洋学報』50−4、1968年)
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