かつての豊前の国と呼ばれた地域(福岡県東部と大分県西部)では昔から神楽が盛んに行われていました。豊前地域では今日でも数多くの神社で神楽が奉納されています。神楽はもともと神職により「社家神楽」として舞われていました。明治以降になると、この地域では神楽講、神楽社によって、その神楽が大切に受け継がれてきました。今回は、そのうち、豊前市の沓川春日神社で奉納された黒土神楽講の舞を記録いたしました。
豊前神楽の最大の特徴は「式神楽」と「湯立神楽」です。
「式神楽」は江戸時代初めには、すでに現在と同じ演目が舞われていたという記録があります。古い形式を極めてよく残したその舞は、華やかさと力強さで見る人々を魅了してやみません。
「湯立神楽」は熟練した舞手が高さ10mほどの湯鉾に登るアクロバティックな舞と暗闇の中で行われる火渡りの舞があります。これらの舞には豊前修験道の影響が色濃く残っているといわれます。
五穀豊穣を願い、氏神様と氏子、神楽の舞手たちによって、しっかりと守り続けられてきた神楽をご覧ください。
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